<築地市場移転>事業費4500億円に 土壌汚染対策費など増--都議会特別委

2013年03月13日 20:09

 東京都の塚本直之・中央卸売市場長は12日の都議会予算特別委員会で、築地市場(中央区)の豊洲地区(江東区)移転の総事業費が、従来計画の3926億円から約4500億円に膨らむとの見通しを明らかにした。建設費と土壌汚染対策費の増加が主な理由。大塚隆朗議員(民主)の質問に答えた。アディダス

 豊洲移転の費用は、市場業者が払う使用料が主な収入の特別会計で賄い、不足分は築地市場跡地の売却収入で補填(ほてん)する。都の11年度の試算では、建設費に990億円、ベンゼンやヒ素が検出された土壌を除去して入れ替える対策費に586億円かかるとされた。adidas

 中央卸売市場によると、その後の設計変更で、スロープや売り場通路の拡充▽災害対応での地盤改良▽駐車場など都が整備する施設の増加--などにより、建設費は約1・5倍の1532億円に増えた。また当初28万立方メートルとされた処理する土の量が41万立方メートルに増えたのに伴い、汚染対策費も約15%増の672億円になるという。アディダス スニーカー

 大塚議員は、移転予定地に汚染原因の工場を持っていた東京ガスの費用負担(78億円)を増額するよう求め、塚本市場長は「処理土壌の増加などを勘案して検討したい」と述べた。【清水健二】

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